ル・マン24時間とF1アメリカGP
予告どおりどっちも見ちゃいました。
しかもル・マンは今回初めてPPVを購入。
あんまりルールとか詳しくないけどいいのかなあ…という程度のファンですがこれがなかなか結構楽しめました。
世界中のスポーツカーが一度に見られるし、日本人ドライバー以外にも日本で活躍する外国人ドライバーとか元F1ドライバーがたくさん出てるしね。
家でお昼ごはんを食べてるときに現地ではナイトランの時間帯でちょうど日本チームの童夢がマシントラブルでリタイアしてるのを見ちゃって。むー残念。
童夢がリタイヤしたのは12時間経過したくらいだったんだけど残り1~2時間くらいで止まっちゃう有力チームもあったりしてドキドキ。
去年は上位2台が最後までデットヒートだったけど今年の最終ラップはもう1位がぶっちぎりだったのでコースマーシャルがみんな旗を振ってチェッカーを受けに行くマシンを祝福するまったりムードになってるのがなんかよかったですね。
トム・クリステンセンのル・マン7勝がどれほどの偉業なのかいまいちわかんないのが非常に申し訳ないんですけど。
一勝するだけでも相当大変なんですよね。
ル・マン終了後は2時間ほど仮眠をとってばっちりF1を見ちゃうよ!と張り切ってました…がっ!
アメリカGPはねえ…なんであんなことになっちゃったか説明すると長くなるんだけど脳みそしぼって自分なりにまとめて書いてみます。
でも他の方のブログを読んだほうがわかりやすいだろうなあ、きっと。
興味ない人は読みとばしちゃってください。
詳しい方、にわかファンの聞きかじりなのでどっか間違ってたら指摘、補足をお願いします。
土曜日の予選は肝心のところを寝過ごしちゃってラルフが金曜に去年みたいな大クラッシュで壁に激突したことと
(本人は無事だったけど大事をとって決勝は出なかった)
目が覚めたらトップ3インタビューの真ん中にトゥルーリがいたことくらいしか見てない(笑)
で、その後ネットでどうやらミシュランタイヤがおかしいらしいぞ?っていうニュースを見つけてそのときはあまり意味が理解できなかったんだけどCSの決勝前のナベタクアナと解説の小倉さんの説明を聞いてもうびっくり。
めんどくさいので箇条書きで。
・ラルフの事故の原因は本人ではなく実はタイヤの深刻な問題。
・今回のミシュランユーザーに供給されたタイヤはインディアナポリスの高速コーナーを 走るには危険。
とミシュランの公式発表あり。おそらく10周くらいしかもたないらしい。
・ミシュランは安全な新タイヤを急遽空輸して決勝に間に合わせるからそっちを使わせてほしいとFIAへ直訴。
・ブリヂストンサイドも了承するけど予選・決勝をタイヤ1セットで行うという今年のレギュレーションに抵触するのでFIAが却下。
まあ、新タイヤで試走しないままいきなり決勝を走るのも恐いけど。
・それならば問題のコーナーにシケイン(強制的に減速する場所)を追加してほしいとミシュランが直訴。仮に許可するとノンチャンピオンシップといってレースのポイントは一切つかなくなるらしい。
これに9チームが賛成。フェラーリとFIAが反対。
よってシケイン案も×。決勝当日のコースを変えてくれというのもスゴイけどCS解説の小倉さんに言わせれば物理的には可能だったはず、とのこと。
・しかもレース中のタイヤ交換はピットストップペナルティ、という規則は変わらないらしい。
・というわけでミシュランユーザーのチームは安全性の確保できないタイヤを使って無理にでも走らせるのか(とはいえ減速しないと使えない)レースをキャンセルするかの二択になっちゃった。
・レース開始前に川井さんがミシュランユーザー各チームにどうするの?と取材しても ノーコメント。あとオフレコが多すぎて…と苦笑してた。各チームの監督が慌しく相談してるっぽいけど実際にスタートのときを迎えるまで全くどうなるかわからない。
・ところで各チームは「コンコルド協定」なるものを結んでいるらしく、内容としては全てのチームが全レースに出場すること、破ったら違約金の支払、分配金の減額など厳しい措置があるらしい。
・そして決勝には12チーム(だったと思うたぶん)が出ないとレースは成立しない。
以上をふまえてミシュランユーザーの各チームが何をやったかといいますと。
スターティンググリッドにはちゃんとついたものの1周のフォーメーションラップを走って スタート位置へ行くことなくピットへ戻ってそのままミシュランタイヤの14台全車リタイア。
こうするとコンコルド協定にひっかからないしレースも成立するんだって。
最終的にドライバーの安全を最優先に考えた結果レースを断念するのは仕方がないとはいえ悲しい。
そして実際にスタート位置についたのはブリヂストンタイヤを履いているフェラーリ、ジョーダン、ミナルディの3チームたった6台のみ。これでレースが始まるというのだから観客は大ブーイング。
とまあ説明はだいたいこんな感じでいいのかな。
ちなみに説明しておくとジョーダン、ミナルディの2チームというのは実は普段最下位争いをしている下位チーム。それがタナボタで初めてのポイント獲得&あわよくば3位表彰台もあるかもよ?というかなりおいしい展開に。
だけどそんな6台だけのレースが面白いはずがないのでお客さんが一斉に帰り始めるし、「金返せ」「レースをやり直せ」といった紙を掲げる人も。レース興業自体は成立してるからお金は戻らないんだろうねきっと。
普通に並んでたはずの車がスタート時にごっそりいなくなったっていう状況をナマで見てた人は目の前で起こってることがすぐには飲み込めなかっただろうね。
楽しみにしてやってきた子供たちになんて説明したらいいんだ?て感じだし。
最悪なのがペットボトルをコース上に投げ入れる人が後をたたなかったこと。水の入ったペットボトルをバリチェロのマシンが踏んだときはひやっとしました。彼らはちゃんと走れるタイヤとマシンがあってコースを走っているわけで怒りをぶつけるのは筋違いだしドライバーやコースマーシャルさんたちを危険にさらすようなことは絶対やっちゃだめなのに。
年に1度の楽しみにしていたレースがこんなことになってやり場のない怒りをぶつけたくなる気持ちはわかるんだけどねえ…
どうせならバーニーとかモズレーに(略
最終結果は1位ミハエル、2位バリチェロのフェラーリワンツー。
3位はジョーダンのモンテイロでとっても嬉しそう。
表彰式って普通はプレゼンターにGPの主催者さんが出てくるんだけどなんか代わりに別の人が出てたみたい。主催者的にも抗議したかったのかな。イタリア国歌も途中でカットしちゃうし(最後のジャンジャン!が好きなのに)
シャンパンファイトも当然なし。モンテイロが一人はしゃいでいたのがなんだか寂しいね。
モンテイロは「自分はちゃんと真面目に走った結果」としっかりアピールしてました。
うんその通り。誰になんと言われようと素直に喜べばいい。おめでとう!とはいえほんとのほんとは表彰台には琢磨くんに上っててほしかったんだけどさ。
ただでさえ今年BARはまともに走れていないのに!
全チームの中で唯一ポイントの取れていないチームになっちゃったよ…
せっかく初ポールを獲ったTOYOTAもかわいそうだし。
そりゃーテストミスで安全性に問題のあるタイヤを持ち込んだミシュランには問題はあるけれど(むしろそれが問題の発端なわけですが)、頑なにレギュレーションを守ったFIAのせいで高いお金を払って見に来たお客さんや世界中のF1ファンをがっかりさせちゃったことは大失敗だったと思うし、もうちょっと柔軟に対応することだってできたはず。ノンチャンピオンシップになっても全チームが走れるようにするとかさ。
ヤフーニュースには14台ボイコットとか書かれてるけどうーんそれはちょっと正しくないんじゃない?出たくても出られなかったのにね。
こんなF1の歴史に汚点を残すようなレースを明け方まで見ていて眠いわ気持ちが沈むわで最悪です。金曜のF1GPニュースは絶対見なくちゃ。
今年初めて鈴鹿に行くのにこれからどうなっちゃうんだよう…
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