リーディングカンパニーVol4
11/19
毎年恒例の大沢在昌、京極夏彦、宮部みゆきの3人による朗読会に行ってきました。
今年の会場は銀座のヤマハホール。
毎回小さめの会場ではありますがそれでも少しずつ大きくしているとのこと。
構成は前半で一人ずつ読み、後半は三人で一つの作品を読むというのは今までと一緒。
違うのは前半部分で自作ではなく他の作家の作品を読むところ。
今回は、
宮部さんが京極さんの「絡新婦の理(じょろうぐものことわり)」を
京極さんが大沢さんのを「二杯目のジンフィズ」を
大沢さんが宮部さんの「神無月」を、となっていました。
そして開演前、休憩、終演後のアナウンスを3人のうち
誰がやるのかもこのイベントの楽しみのひとつ。
昼公演では大沢さん、京極さんの声でした。
夜公演では宮部さんもされたのかな。
最初はまず京極さんから。
話の内容と合わないのにやっぱり和服(笑)
宮部さんは呉美由紀と織作碧との対決シーンを抜粋で。
朗読会では榎木津初登場ですね。
大沢さんは宮部さんの江戸もの作品のなかでハードボイルドな作品を。
後半の3人での朗読は毎年必ず笑いが起こる楽しいお話。
朗読会第1回と同じ大沢さんの「らんぼう」に出てくる
ヤクザを怖がらせるほどの辣腕刑事イケさんとウラさんが再び登場。
これも毎年恒例となっている宮部さんの一言ヤクザのセリフもありました。
(かわいらしいお声で「やい、てめぇ!」とか言うんです)
内容はウラさんが親戚の叔母さんに押し切られて仕方なくお見合いをするはめになる、という話。
ただそれだけで終わるはずもなく、
お見合いを破談に持ち込むために下品なアロハシャツを着た相棒のイケさんを連れてきちゃうとか、
実はお見合い場所がヤクザ御用達のホテルだったとか、
屋上で飛び降り騒ぎがあったりとか、
ヤクザに追われている詐欺師までお見合いのテーブルに座ってしまうとかもうハチャメチャな展開で笑いっぱなし。
今回の配役と衣装は
大沢さん(スーツ姿)…ウラさん、ヤクザ
宮部さん(白黒チェックのカジュアルなワンピース)…お見合い相手、詐欺師の妻、ヤクザ
京極さん(下品なアロハ)…イケさん、地の文、詐欺師、ヤクザ
今回も京極さんのレインボーボイスが炸裂。
詐欺師のしゃべり方に客席は爆笑。
大沢さんは必死で我慢してるみたいでしたが宮部さんはこらえきれず笑ってました。
往年の名優のモノマネが抜群に上手いらしいのですが
その元ネタの久米明さんとか広川太一郎さんをよく知らないのでわからなかったんですけどね。
(自分の知ってるところだと久米明さんは川口浩探検隊シリーズの
ナレーション、広川さんはムーミンのスノークらしい。
声はすぐに思い出せないけど)
終演後の客出しのアナウンスまで詐欺師ボイスで最後まで楽しかったですよ。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント