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2006.05.03

ハートランド倉敷 うめ吉さんライブ

連休中の「近場で観光客気分」第2弾として倉敷の恒例GWイベント「ハートランド倉敷」の一環で行われた三味線エンターテイメントのうめ吉さんの無料ライブに行ってきました。

うめ吉さんは倉敷出身の俗曲師と呼ばれる三味線で民謡、都都逸、昭和歌謡などを歌う方。
日本で十人くらいしかいないとか。
普段は落語家さんに混じって演芸場で披露する他にCDを出してライブハウスで活動することもあるそうです。
現在は関東中心で活動されていて先日岡山市の路面電車の中でライブをしたそうですが故郷倉敷では初めてとのこと。

司会の方の紹介によれば、なんとうめ吉さんの日本髪は地毛でご自分で髪を結うことができるのだそうですよ。

会場は夕方から何組かすでに演奏が行われていて既にお客さんがぎっしり。とりあえず座ってる方の真後ろに立って見やすい位置を確保。
登場してはじめの曲で踊って見せたあと、台の上に正座して三味線で何曲か歌ってくれました。
知らない曲もありましたが聞いたことのある「おてもやん」「佐渡おけさ」などもやってました。

三味線を弾き始めるときに「ほっ」と掛け声をかけるのがなんか威勢いい感じじゃなくて柔らかくてなんとも色っぽいですね。

MCでは3月にあのSXSW(South by Southwest Music Conference and Festival-世界的に有名な音楽コンベンション)に浪曲師の方たちと出演してアメリカツアーもしてきた話を披露。
そのときの苦労話を話されてたのですが今となっては笑い話ですが相当苦労されたようで。

まず「ゲイシャ」の悪いイメージや偏見から就労ビザの許可が下りない。
いくら説明してもだめで所属の落語協会の協会長である歌丸師匠の本名で署名して一筆書いてもらったもののやっぱりだめ。最終的に経済産業省(って言ってたと思う)のお墨付きをいただいてなんとかビザが下りたのが渡米前日。

さらに飛行機でも。日本髪ではさすがに大変なので髪は下ろしたものの着物姿で空港に行くと今は何かと厳重なので何か隠しているんじゃないかということで全部脱がされたそうです。
しかもアメリカの国内線でもやっぱり全部脱がされたそうで、「着物は気をつけたほうがいいですよ~」と笑いを誘ってましたがそれでも頑なに着物を着てたうめ吉さんのほうがすごくないですか?

ライブの後半はノリのいい曲中心で「ソーラン節」「東京音頭」「三味線ブギウギ」をダンサー付で。
にこりと笑って合いの手を「強制です」と言って笑わせていい具合に客席もあったまり、客席からは「ヨイヨイ」と合いの手も入り、うめ吉さんもリアルタイムでは知らなかったという「大江戸出世小唄」などを一緒に口ずさむ年配の方の声が周りから聞こえてきてました。
最後には歌って踊ってとにかくかーわいかったです。

ライブが終了したので司会者が締めのコメントを言う前にお客さんがどーっと一斉に帰り始めてるのを眺めてたら客席からのアンコールの声に応えてなんともう1曲歌ってくれる!
どっとみんな帰ったせいでがらんと空いた前方のイス席にその場に残っていたお客さんがささっと移動。私も前から3列目ど真ん中のイス席をしっかりゲット。
アンコールは「買い物ブギ」。

最後に花束を渡されてたのですが某県立高校の校友会…って私と同じ高校じゃん。
しかも悪名高い○キ○リマントと呼ばれた旧制服を着てたということは結構年齢近いんだろうなあ。

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