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2006.07.24

勧進帳を見る

歌舞伎って大抵は歌舞伎座だったり国立劇場なんかでやっていてその後松竹座や南座、博多座といった主要都市の劇場を巡ったりすることもありますがそのほかに「巡業」と呼ばれる規模を縮小した地方公演も定期的に行なわれています。

で、たまたま岡山県での興行が日曜だったのと内容が松本幸四郎・市川染五郎親子共演の「勧進帳」だったので行ってみることにしました。

場所は倉敷から電車で40分ほど北上したところにある高梁市という山に囲まれたちょっと長閑な場所。
公演のことを知って会館に問合せしたときには既に指定席完売で自由席しかなかったんだけどのんびり出かけたわりには2階の4列目センターを確保できたのでまあまあかな。
ここなら花道も見えるし。

通常の歌舞伎公演が長丁場なのに対し、初めての人向けに内容もわかりやすくコンパクトでした。

・松本幸四郎ご挨拶
メイク無しスーツ姿でステージに上がり挨拶。
高梁市の名物や行事のことも織り込んで話すあたりはさすが。
ほぼ毎日2公演のハードスケジュールなのにちゃんと事前に頭に入れてるんだね。

・歌舞伎噺
若手の役者さんの司会で歌舞伎の成り立ちを簡単に説明。
客席から男女1名ずつをステージに上げて実際に動いてもらったり。
女性に立ち回りを、男性が女形をやらせるという面白い趣向。

・勧進帳
言わずと知れた有名な歌舞伎の十八番。
身をやつした義経と弁慶が関所を通ろうとする話、ぐらいの予備知識はありました。
弁慶が幸四郎さん、関所を守る富樫の役が染五郎さん。
パンフレットを後からゆっくり読むと、三谷さんの「決闘!高田馬場」に出ていた方も出ていたみたい。
(にら蔵役だった市川高麗蔵さんが義経、おもん役だった澤村宗之助さんが義経に付き従う四天王のひとり駿河次郎、安兵衛の叔父さん役だった松本錦吾さんが四天王でいちばん思慮深い常陸坊海尊を演じていました。どうやら三谷歌舞伎のメンツは相当豪華だったらしい…)

今回もイヤホンガイドを借りたので内容はばっちり理解できたんだけど長唄の歌詞とか細かいセリフの内容とかが時々うまく聞き取れないのでそのときだけはちょっと眠気が…
まだまだ初心者の私にはイヤホンガイドだけでなく字幕も必要かも(笑)

最後の弁慶の飛び六方(片足でどんどん、と跳んで移動するやつ)もしっかり見られて大満足。また来年も行きたいけど来年の岡山公演は平日なので残念。

それとは別に実は勘三郎さん芝居小屋巡業があってこんぴら金丸座公演の抽選結果待ち。なんとか当たらないかなあ。

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