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2006.11.16

リーディングカンパニーvol.5

東京旅行のメインイベント、大沢在昌・京極夏彦・宮部みゆきの朗読会を見るために新橋のヤクルトホールへ。
(この場所、ヤクルト本社内に併設されてました)

グッズ売り場で今回のパンフレット(演目の全文を掲載。書き下ろしの場合パンフでしか読めない)と前回公演のCDを購入。CD販売の張り紙に「レインボーボイスコレクション」とありました(笑)
今回も開演前、休憩時、終演後と3人が分担してアナウンスをしていました。

まず前半はは3人それぞれ一人で朗読。

大沢さんはスーツを着込んだ私立探偵の格好で足を小さな丸椅子に投げ出し頭に帽子を軽く載せてて渋いな~。
私立探偵と話を聞きにきた青年との会話で普段の仕事はそんな派手なものはなくて地味なものばかりなんだよ、と語りかけるという話。
ひとつだけちょっと変わった事件の話があるものの、そのオチも…

京極さんはやはり着物。
そして相変わらず京極堂ばりの人相の悪さ(笑)
読んだのは「旧耳袋」の怪談だったのですが後で友達にあらすじとオチを20秒ほどで解説したらちっとも怖くないと言われたのでやっぱり怪談は文章力と表現力なんだなあ。

宮部さんはなんと黒のローブに黒のとんがり帽子という魔法使いスタイルで登場。
この夏に公開された映画「ブレイブストーリー」で原作には出てこない映画オリジナルのキャラクター、「おためし鳥」が出てくるお話を宮部さんが朗読会用に書き下ろしたものでした。
なのでステージ上には色とりどりのおためし鳥のぬいぐるみが横一列に並んだり山のように積み上げられたり。
(映画公開時に売ってたんでしたっけ??)

アニメと同じようにおためし鳥の鳴き声を喋るのがかわいい!
今回結構席が前だったので近くで見られて嬉しかったのですが物語の後半からセンターの花道を歩いてそのまま戻らずに最後まで読んでいたので後半からは宮部さんのお顔は全く見えず。それが少し残念。

休憩の後3人で一つの作品を朗読。
後半は毎回客席が遠慮なく笑える面白いものになってます。
今回は京極堂シリーズの番外編「百鬼徒然袋シリーズ」から「五徳猫」を。
そのまま読んだのではあまりにも長すぎるので朗読会用に京極さんが書き直したのでサブタイトルに「疾風怒濤バージョン」、さらに縮めすぎて猫が出なくなったので「猫なし」とパンフレットに書いてありました。
しかしステージの幕が上がると宮部さんの耳にかわいらしいピンクのネコミミが。しかもリボンつき。
そのためステージ上で叫んだ題名はこうなりました。

京:「五徳猫」
大:「疾風怒濤バージョン!!」
宮:「猫は耳だけ!」

今回もやはり京極さんのレインボーボイスが炸裂。
「馬鹿と天才は紙一重」そのまんまの榎木津キャラで高笑いをしたかと思えば仏頂面の京極堂、チンピラなど八面六臂の大活躍。
今回最大の爆笑キャラは不動産屋の加藤。
宮部さんも大沢さんも笑いをこらえるのに必死。
宮部さんは練習のときに地の文を読みながら不動産屋登場のシーンが近づいただけで笑いがこみ上げてきて「早すぎる!」と突っ込まれたとか。
京極さんだけでなくほかの二人も一人何役もこなして笑い声の絶えない楽しいものでした。

しかも終演後の送り出しのアナウンスで再び加藤登場!
「ご用命は加藤不動産へ~」なんて宣伝を入れたり原作にはない「カトウヤスノリ」なんていうフルネームも言ったりして爆笑。
「カトウヤスノリ」と聞いてぴんときましたか?
そう、元ネタは帝都大戦に出てくる魔人、加藤保憲なんですが「カトウヤスノリ」のイメージを根底から覆すような
腰砕けの不動産屋加藤の声を最後に会場を後にしたのでした。

あーやっぱりまた来年も見に行かなくちゃ。

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