奈義町現代美術館へ行く
もう4日近くどこへも行かずに甲子園を見てるだけなのでさすがに1日だけはどこかに行こうと思いどうせならと思い切って県北部にある奈義町現代美術館へ行ってきました。
http://www.town.nagi.okayama.jp/moca/
とはいえ長時間の運転は苦手なので貧乏だけど高速を利用。
山陽道から岡山道、途中から中国道に入って津山ICで下りて結局2時間かからずに到着。
いやーびっくりするほど周りに何もない!
山に向かって延びたまっすぐな道を進んでいくともう鳥取は目の前という県境の町にその美術館はそびえています。
設計は磯崎新。都庁とか作ってる有名な人ですね。
岡山西警察署はムダが多いデザインで評判悪いけど(苦笑)
ここの美術館の変わってるところは、建物を作ってその中に購入した美術品を納めるというのではなく常設展示する作品のために建物を設計していて作品と建物が一体化しているということ。
作品も巨大だしここに行って見るしかないんです。
さらに驚いたのがスタッフが受付にいるだけで展示室で必ず見かける監視してるスタッフさんが誰もいないこと。
うーん、写真とか撮ってもいいのかしら…
と思い案内板を見ると「写真を撮るな」ではなく「フラッシュを使うな」と書いてあるからたぶん撮ってもいいんだよねー。
空が見えたり自然光をとり入れたり部屋が三日月の形をしていたり写真はいろいろ撮ってみたけれどやっぱりこれはナマで見ないと迫力が伝わらないかも…
一番びっくりしたのが、美術館に着いたときから気になっていた円筒形の建物。町の人たちと思われるいろんな人物写真が壁一面にびっしりと貼られた小さな部屋の中に入り口発見。
そこから一人ずつしか通れないような狭い螺旋階段を上がって筒の中に入るとそこには筒の内側に龍安寺石庭が!!!
筒のカーブに沿って弧を描いたベンチが置かれててそこに座ってしばしぼーっと。
しかも上を見ると下と同じ配置でベンチ・シーソー・鉄棒があって。
石庭の石の配置も左右対称。
この日は中ザワヒデキ切手展という特別展も開催中でどんな作品があるのか知らなかったけどこっちもびっくり。
封筒を郵送するために80円分の切手を貼るときの切手の金額パターンを1枚~18枚まで全パターンの封筒が展示してあるんです。
例えば1枚だったら80円切手1枚の1種類。
2枚だったら70円+10円、50円+30円の2種類。
それを3枚、4枚と増やしていって膨大な枚数の封筒が壁一面に貼られてます。
1円切手と5円切手は知ってるけど3円切手があるなんて知らなかったなーとそんなことを考えつつ鑑賞。
全部封筒は美術館宛で同じ日の渋谷の消印が押されてました。
貼った人も大変だけどこれだけの枚数をちゃんと80円分貼られているかチェックした郵便局の人が大変だろうなーと思ったり。
他に6年前にハガキで同じ企画をされていた作品も展示してありました。
こちらは名古屋のギャラリーが宛先。
現在販売されていない15円・18円・2円などが使われてて封筒バージョンとはまた違った切手の組み合わせかたに思わず見入ってしまいました。
明和電機展で社長が達筆でしたためていた、「やったもんがち」という言葉が思わず頭に浮かんじゃいましたね…
他に建物の中には町民が利用する図書館があったけどここもすごく素敵。
天井を見あげると青空が見えるし、360度ぐるっと書架になっててところどころ閲覧用の机があるところだけぽっかり穴が開いて空を見ながら読書できるようになってました。町民がうらやましいなあ。
帰り道は高速のサービスエリアで行った場所とは何の関係もない場所の食べ物をお土産に買って帰宅。
ああ、ガソリン減ったなあ…
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