Dialog in the dark2007
東京で開催中のダイアログインザダークというワークショップ形式の展覧会に参加してきました。
真っ暗闇の中を1グループ8人で進んでいくのですがその道案内をしてくれるのがアテンドと呼ばれる視覚障害者の方。
ドイツでは常設でこういう場所があるらしく視覚障害者の就職先にもなっているのだそうですよ。
以前からほぼ日で紹介されててなんとなく気になるイベントだったんだけど行ってみようって強く思ったきっかけは、以前筑波サーキットで会った全盲の方と話をしたことかな。
(なべ嬢もその場にいたので知ってるんだけど)
そのときのブログには書かなかったんだけどチームの中のご友人として来ていたので丸1日ぽつりぽつりといろんな話をして。
目が見えない人と会話をする機会、というのが全くの初体験だったし、その人がエンジン音を聞き分けているところとかにちょっとびっくりしたし見えないってどういう感じなのかなってその後もいろいろ思うところがあってこのイベントに一度は参加してみたいって思うようになり。
チケットはいつも発売当日でほぼ完売してしまうので取れたらラッキーくらいに思ってたらまあほんとに運よく取ることができまして。
友達を今回誘わなかったので1人での参加になったけどいろんな人の体験談を読んでなんか大丈夫そうだったし特に不安もなく。
会場は赤坂にある廃校になった小学校。
ロッカーに荷物や腕時計、光るものや落としそうなものは全部入れて。
落としても探すのはかなり困難なのだとか。
メガネの人は始まるといらなくなるので入場直前に係員に預けてました。
まずは薄暗がりのスタート地点へ連れて行かれここで今回のアテンドの視覚障害者の男性と対面。
促されて今回のメンバー8人がそれぞれ自己紹介。
でも声が覚えられるわけないし人の名前もそんなに一度に覚えるのは無理だー。
男女比は5対3だったかな。カップルもいるし一人参加も。
いよいよカーテンを開けて真っ暗闇の中に入っていくとどんなに目をこらしても何も見えなくて他人どころか自分の手さえわかりません。
最初はすごく怖かったんだけど、一人じゃないし、8人全員が同じ状況なので「ここに段差がありますよー!」とか自然と助け合うようになるし、だから思ったことはとにかく口に出してみよう!って
心がけるようになっていったし、見えなくてもそばに誰かがいることははっきりわかるのでそれがすごく安心なのです。
(逆に声が遠くなると急に不安になったり。)
いろいろ移動しながら歩いていくとなんとなくこのくらいの広さじゃないかなと予想してみたり。
床のいろんな感触や置いてあるさまざまなものを触ったときの感触にいちいち驚いてみたり。
ジュースの缶を開ける音に「いい音だね」って言ったら「そうだね」って誰かが反応してくれることが嬉しかったり。
普段簡単にできていることが全然できなくて、ドリブルもねこふんじゃったも全くのお手上げでした。結構目に頼ってる部分が大きいってことなんだねー。
あと途中で渡される杖は自分が思ってた以上に大活躍!でこんなに大事なものだとは思いませんでした。
実際の会場の様子は参加者には教えてもらえないのだそうで本当は広かったのか狭かったのかは永遠の謎です。
今月号の「ダ・ヴィンチ」でしりあがり寿さんの連載マンガの中で紹介されているので少しでも内容を知りたい方はぜひぜひ。
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