サイエンスカフェ岡山
通算で第15回目となるサイエンスカフェ。
テーマは「黒い太陽を撮る!!~皆既日食の魅力~」
講師は唐崎健嗣さん。
そして奥様も途中から参加。
☆皆既日食の魅力について
99%欠けた状態と100%では全く違う!らしい。
皆既直前に一気に暗くなって360度全部の地平線が夕焼けに。
(これはNHKの映像でも見た)
視力がいい人なら肉眼でもプロミネンス(炎がもやもや立ち上るところ)が見える。
皆既の状態ならフィルターを使わずに双眼鏡で観測可能。
急にひんやりしてきて寒くなる。
(実際にはそれほどの急激な温度変化ではないはずなのにそう感じるんだそうです)
鳥がざわめいたり犬が吠えたり。
でも一番行動が面白いのは人間(笑)とは会場スタッフさんの弁。
ワーキャー騒いでとてもじゃないけど冷静にはなれないのだとか。
そして唐崎さん自身も過去に録画ボタンを押し忘れるという痛恨の大失敗をした話を披露。
そして感動はするけど必ずやり残したことに後から気づくので
(○○も見えてたね、とか周りで言ってるのを聞いてあぁー!とか)
また行かなきゃ、ってことではまっちゃう人が多いのではないかと。
人生観が変わるかどうかは人によるとのこと。
☆今年の皆既日食の話
会場スタッフの方や参加者の中にも7/22の皆既日食を見に出かけた方がいらっしゃったのでその体験話を。
無事見られた話も、ダメだった話もそれぞれドラマがあって面白い!
中国に行ったものの大雨に泣かされて祝砲の花火だけ見た話。
硫黄島近海行きのふじ丸にキャンセル待ちの末なんとか乗り込めたものの皆既のときに大騒ぎしてこのためにせっかく一眼レフを入手したのに撮影は大失敗だったという話。(でもしっかり肉眼に焼き付けたそうです)
今回の皆既日食の勝ち組は船に乗って小笠原の硫黄島近海へ行った人。
負け組はニュースでも放送された、最も長く観測できるという触れ込みにも関わらず暴風雨に見舞われた悪石島組(泣)。
会場スタッフの方の話によると、同じ小学校のクラスでふじ丸に乗った子と悪石島に行った子がいたらしい…なんという明暗。
日食って他の天体現象と比べて日時や場所が正確に予測できるので旅行会社としては計画が立てやすいのだそうですよ。
終了時間が延びることもないし。
だけど最終的には見られるかはお天気次第!
次の皆既日食は2010年7月にイースター島で見られるそうなので日食とモアイを一緒に楽しみたい方はぜひ。
☆撮影機材の話も興味深い。
飛行機での手荷物20kg制限にひっかからないための苦労話。
最近では10万円以下のコンパクトなカメラでハイビジョン映像が撮れる!
誰でも持ってるコンパクトデジカメの動画機能でも結構使える。
ペットボトルを三脚代わりにできるグッズの紹介など。
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/item/2004/11/16/424.html
世界中に日食ハンターがいて、こんなソフトあったらいいのに…ということでソフトウェアを作っちゃった方が。
<エクリプスナビゲーター>
http://www.astroarts.co.jp/products/eclnav2/index-j.shtml
世界中の日食の発生する場所のデータベースが入っていたり位置と時間を合わせると、音声で時間の経過や日食の進行具合をお知らせしてくれたりとかなり便利そう。
日食当日はこのガイド音声を流しているとたくさんの人が便乗して近くに集まってくるそうです(笑)
☆2012年5月21日の金環日食
暗くなったりしないし皆既のときのような天変地異!って感じじゃないので日食ハンターさん的には皆既ほどワクワクしないそうですが。
岡山では残念ながら見られないのよね。
だけど東京・名古屋・大阪南部などで見られるのでかつてない大規模なフィーバーになることは間違いない。
なので今しなきゃいけないことは「日食フィルター」を買うこと!
大都市圏で見られるということになれば直前でのフィルター入手は絶対無理!
あと時間が朝7時半~と通勤・通学の時間帯とかぶるので学校などの教育施設がどのくらいバックアップしてくれるのかを興味深く見守りたいところとのこと。
見られる範囲はこんな感じ。
☆唐崎さん撮影の2001年しし座流星群の映像。
このときは周りに明かりの多い我が家でもかなりの数見えた覚えが。
まるで打ち上げ花火みたいで感動したなあ。
唐崎さんは映像製作の会社を立ち上げていて、ハイビジョンでとらえた天体現象の映像を持っているのはNHKか唐崎さんかというぐらいの実はスゴイ方!
今後日食のニュースのときに唐崎さんの映像を目にすることがあるかもしれません。
楽しいお話とともに、おいしいスイーツもいただきました!
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