そとに出て初めてわかるうちのこと。
サイエンスカフェ岡山第16回。
講師はJAXAの阪本成一さん。
テーマは「宇宙に出て初めてわかる地球のこと」と書いて「そとに出て初めてわかるうちのこと」と読みます。
サイエンスカフェに数回参加してみて気づいたのですが、理系の話題なのに圧倒的に女性のほうが多いんですね。
それは今回の阪本先生がイケメンだからとかそういうことではなく。
(いやそれも多少はあるかもですが…)
時間いっぱいまでたくさんの話をしてくださって書ききれないので特に印象に残ったものをいくつか。
☆日本の惑星探査機の歴史。
日本の探査衛星はさきがけ、すいせい、ひてん、はやぶさ、かぐやなどなど。
ハレー彗星をアメリカ・ソ連・日本・ヨーロッパで計6台の衛星で観測したことも。
冷戦の時代に互いにデータを公開して各衛星が集めたデータをもとにギリギリの近くまで寄って観測することに成功!
(ハレー艦隊と呼ばれていたそうです)
☆探査衛星を動かすには?
ひとつは巨大なパワーでどっかーんと運ぶ方法。アメリカなんかはこの方法。
もうひとつは1円玉を動かす程度の力を持続することによって大きな推進力を得る方法。
これは無重力だからできること。
方向転換するには天体の引力の助けを借りて行う「スイングバイ」という技術が必要で、その実験のためにひたすらぐるぐる回ってたのが、ひてん。
はやぶさが現在超アクロバット的運用を続けていけるのは、過去にも同じように最後まであきらめずに実験を繰り返して時には失敗あったけど必ず次につなげる成果を残してきたからこそなんだね。
☆笑えるロボット動画2つ
もし惑星探査でエネルギー使い放題ならこんなこともできるのにね。
とりあえず見て笑おう。
横から思い切り蹴りを入れられても倒れないのはすごいのですが…江頭にしか見えません。
こっちも動きがすごい…
☆岡山でガードしてます
スペースガードセンターが美星と上斎原にあるそうです。
そんなものがあったとは知らなかった!
http://www.spaceguard.or.jp/BSGC/
デブリ(宇宙ゴミ)や小惑星の観測をしているのだとか。
そしてここで行われている小惑星観測プロジェクトが略してBATTERS
(Bisei Asteroid Tracking Telescope for Rapid Survey)
http://www.spaceguard.or.jp/SGFJ/batters/batters.html
ここのサイトにプロ野球選手を使ったロゴもありました。
楽天入団前の山崎選手やら阪神入団前の金本選手だったりとちょっと古い気もするけど…
実際のところはバッターじゃなくてアンパイアなのかも。
スレスレのボールなのか、それともストライクなのかって。
残念ながら本当に打ち返しているわけではないので。
☆はやぶさ=はじめてのおつかい!?
お肉を買いにお金を持たされておつかいに行ったものの、
お肉屋さんは優しいお姉さんだと思ってたら怖いおじさんだったり、
途中で靴が脱げたり、おもらしをしたりしながらもそれでも家へ帰ろうとしている、と。
先日ブログに貼っておいたはやぶさのニコ動見てたので何のこと言ってるか大体わかりました。
(エンジン破損とか燃料漏れとか)
こんな話を聞いちゃうと、健気に頑張ってるはやぶさをますます応援したくなっちゃいます。
頭の中では「はじめてのおつかい」のテーマソングがぐるぐる。
そして擬人化して応援してしまう人たちは世界中にいるそうですよ。
気になるはやぶさ帰還日はわかっているけどまだ言えないとのこと。
そこをなんとか~!と参加者から声が上がりました(笑)
そして次なる金星探査機「あかつき」が2010年打ち上げ。
あかつきへ載せるのメッセージ募集はもうすぐ締め切り。
12/25必着ですよ!
http://www.jaxa.jp/event/akatsuki/index_j.html
金星つながりで相撲協会にもメッセージ依頼中だと言ってました(笑)
それからボーカロイドの初音ミクの絵を載せてもらう署名プロジェクトをネット上でやってる人たちがいるそうです。
10000人集まったらプレート1枚使っていいって言っちゃったんだよね~とのこと。
これですね。
JAXA 阪本教授公認?!金星探査機あかつきにミク絵搭載企画,賛同者募集中(1 万人集まればプレート貸切!)
(はやぶさまとめニュース)
これで気象学の謎が解明されれば、長期予報が当たるようになるのかな…?
知らないよりは知ってるとめちゃくちゃ面白いですよ、探査衛星。
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント