カテゴリー「書籍・雑誌」の記事

2009.12.04

科学と学習

学研の「科学」と「学習」が休刊だそうですね。

私は両方とも購読していたので、文系だったし数学は苦手だったけれどそれでも文系・理系どっちもまんべんなく興味を持つことができたかな。
そういや中嶋悟を初めて見たのは「学習」だったはず。

そしてなんといっても科学と学習といえばふろくの数々!

学習だと、歴史の年号を歌って覚えるカセットテープ、
歴史上の偉人の声を再現したカセットテープ、
ローマ字学習のためのアルファベットを打ってシールが作れるパンチ、切符を切るハサミ、地図記号のスタンプなどなど。
日本地図のジグソーパズルのおかげで今でも都道府県全部の位置をちゃんと覚えてるし。

科学だと、カブトエビ飼育キット、ヘチマや綿の栽培、
電磁石、光ファイバー、形状記憶合金などなど。
蟻の巣のキットは肝心の蟻が捕まえられず結局使わずに終わったな…

科学と学習きっかけで、学研から発行していた子ども向けのマンガ付プログラミング入門にも手を出してMSXパソコンをおねだりして買ってもらい、本に載ってるコードを入力してプログラムを走らせたりもしてました。
記憶媒体がないので電源切ったら全部消えちゃうんだけどさすがに記録用テープレコーダーまでは欲しいと言えず黙ってたっけ…
その後ファミコンが出たらそっちに興味が移ったのでまぁ買わなくて正解だったかも。

そんな感じでお人形さんには見向きもしない子ども時代だったわけですが(苦笑)
現在の好奇心旺盛な私の基礎を作ったのは間違いなく科学と学習だと思うのでなくなっちゃうのは本当にさみしいですね。

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2009.06.01

重力ピエロとレインツリーの国

公開2週目でいきなり上映回数が減ったので慌てて「重力ピエロ」を見に行ってきました。

もともと伊坂ファンで原作を読んでいたので、
最近伊坂作品何でも映画にしちゃってるけどあんな重い話まで映画にしちゃうんだ、と思ってました。
で、配役が発表になって
お父さんがコヒさん!
兄が加瀬さん!
あーわかるわかると膝を叩いていたのですが
弟役の岡田将生って…誰?って思ってて。

実際に映画を見たらこの役は岡田くんしか考えられないって加瀬さんがインタビューで言ってた意味がほんとによくわかりました。
未完成ゆえの脆さや危うさが魅力となってビームが飛んできてるんじゃないかってぐらいでした。

ハッピーな気持ちになれる映画かといったらそうじゃないんだけど確実にココロに刺さる何かはあるし、謎解きや家族の絆とか暗いだけの話ではないので機会があればぜひぜひ。

で、マンガ原作+イケメン揃いという最近の流れに乗っかって今度「乙男-オトメン-」がドラマ化されることになり、主役が岡田くんなのだそうです。

我が家になぜか原作単行本全巻あるんで読んだことあるんだけど確かにはまりそう…
原作知ってるんで少女漫画家の友人役とかメイクの達人のライバル役を誰がやるのかそっちのほうも気になります。

あ、本つながりで活字中毒絶賛継続中なんですが、
妹から"かつくら"(活字倶楽部。ターゲット層は学校の図書館で片っ端から本を読み漁ってた女子がそのまま大きくなったような感じの人たち。本格ミステリやラノベ、SF、童話からBLまでついキャラ読みしちゃう女子の目線の編集は読む人を多少選ぶ、そんな雑誌)の有川浩特集を借りて読みました。
インタビュー記事のところで図書館戦争のアニメ化の前提として、
小牧と聴覚障害者の鞠江のエピソードの地上波放送をカットすることが条件だったと知ってちょっとショック。
検閲と戦う話なのに今現在にもそれに近い規制があるんだねー…
で、このエピソードの中に出てくる作中作の「レインツリーの国」という小説が本当に出版されているというので休みの日に買ってその日のうちに読んでしまいました。

小牧と鞠江のエピソードにからんでくるということはつまりこの話も聴覚障害者との恋の話です。
胸がきゅんとなるせつない物語ですが順番としては先に図書館戦争シリーズを読んだほうがいいのかなー??

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2009.02.23

なにしろラジオ好きなもので。

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たまに特集が面白そうなときだけ買うBRUTUSですが、三谷幸喜特集以来ひさびさに買いました。

「なにしろラジオ好きなもので。」と題したラジオの特集です。

福山雅治、爆笑問題、伊集院光らのロングインタビューは読み応えあるし安部礼司に1ページ使ってます。
いろんな番組の紹介があるのでちょっと聴いてみたくなりました。
そうそう、先日たまたま聞いた城田優のオールナイトが面白かったですよ。
あんなにはっちゃけたキャラだったとは…
他にビーサイの石川さんもコメントを寄せてます。

最初のページで出てくるたくさんの番組タイトルのなかで「全国こども電話相談室」「ドライヴィングポップス」「小沢昭一の小沢昭一的こころ」あたりはわからないなりによく聴いてた覚えが。懐かしい…!

ラジオ好きはとりあえず買っておきましょう。
ほぼ完売状態らしいので見つけたらすぐ確保!!

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2008.09.01

夏から夏へ

北京オリンピックで私的に一番感動したのが
陸上男子4×100mリレーの銅メダル。

リレーメンバーのことをもっと知りたくなって書店で購入したのは
佐藤多佳子の「夏から夏へ」です。
昨年の大阪世界陸上から北京オリンピック直前までのドキュメンタリー。
ゆっくりと、でも手が止まることなくあっという間に読んでしまいました。
陸上は通常より詳しいとはいえ本職は小説家の佐藤さんは自分に書けるのだろうかと最初は不安だったそうですがミーハー的視点を交えつつすごく読みやすい文章です。

やんちゃでパワーあふれる塚原、
いろんなものを背負ってる末續、
クールに分析してる高平、
みんなのパパ的存在の朝原。

これを読んで4人の結束を知ってオリンピックを見てたらもっともっと深い感動があったかも。
そしてこれを読むまで知らなかった補欠選手の存在の大事さも忘れてはなりません…

今度大阪あたりで大きな大会があったら見に行ってみたいですね。
とりあえず23日のセイコースーパー陸上での朝原ラストランは
テレビにかじりついて見ます。リレーメンバー全員登場するしね!
気になるのはやはりほぼ日で人気だった「おでこ」こと高平慎士。
サラサラ前髪がなびく姿が楽しみです(笑)

佐藤多佳子さんホームページ
http://www009.upp.so-net.ne.jp/umigarasu-to/
4人の動画が見られる書籍紹介ページ
http://www.s-woman.net/natsukara/

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2007.03.23

「西の旅」を読む

Magazine_cover

TMトリビュートで大阪へ行ったとき、新大阪駅で目立つポスターを発見。直島の港にあるおおきな草間彌生さんのカボチャのオブジェです。
京阪神在住者向けの旅行雑誌「西の旅」のポスターで特集が直島&岡山でした。

直島は全国から観光客が集まっているアートの島。
岡山の宇野港からフェリーに乗って1時間かからないところにあるのでいつでも行けると思いつつなかなか行けなくて。
住んでても知らない岡山を観光客目線で知るのも面白いかなあと思って難波の書店で購入しちゃいました。

大原美術館は何度も行ったことがあるんだけど、県北部はほとんど行ったことがないので知らない場所がいっぱい。奈義町現代美術館の筒型の建物にかなり惹かれました。夏の間にちょっと行ってみたいなあ。
http://www.town.nagi.okayama.jp/moca/
新たな地元の魅力再発見てな感じ。
他にも中国四国地方でこんな名画が見られる、という紹介もかなり面白かったです。
大学時代に近くの高松市立美術館によく行ってたんですが現代アートの面白さにはまったのはここの美術館がきっかけなんです。
アンディ・ウォーホルやリキテンシュタイン、クリスト、デュシャンの作品を実際に目にして「変だ!でも面白い!」って思って。
デュシャンなんか便器を置いただけとかモナリザのポスターに鉛筆でヒゲを描いただけとか思わず吹きだしてしまうような(しかし実は世界的にとても有名な)作品を作っていて。

皆さんの意外に近いところでものすごい名作が実は展示されてるかもしれませんよ。

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2007.02.19

ハナシがちがう!―笑酔亭梅寿謎解噺

なんか最近は生活におけるabsfcとどうぶつの森の分量が多くなってきて活字はネットの閲覧が主という状態が続いております。

で、それじゃいかんと先日妹が面白いよ、と勧めてくれた田中啓文さんの小説を読んでみました。
帯とあとがきに文珍師匠が文を寄せているこの小説は1話完結のミステリーもので話の中心は身寄りのないヤンキーが無理やり落語家の師匠のところへ連れて行かれて入門するはめになる…というもの。

なんだどこかのドラマのパクリかよと思いきや、こちらのほうが先なんです。

まるで某寺内一家のオヤジみたいにすぐ手が出て大酒飲みの師匠はまるでいいところなしなのに締めるところはびしっと締めるところがかっこいいんですよね。

主人公が事件のからくりを見抜いているのに師匠を立てて毎回師匠の代わりに説明する、という体裁を必ずとって謎解きが始まるというのも面白い。
一話が短くて必ず何かの噺を題材にしているのも某ドラマみたい。
短い時間で読めるしおすすめです。

続編はまだ文庫になってないようですが読んでみようかなあ。

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2005.09.20

アルネを読む

やっとこさ重い腰をあげて室井を見に映画館へ。
始まるまでの時間つぶしにショッピングモール内の書店へ
行くとほぼ日で連載していた大橋歩さん特集のワゴンがあって、雑誌「アルネ」のバックナンバーが全部揃ってました。
全部読めるようになっていたので13冊全部チェックしてそのなかの3冊をお買い上げ。


実際手に取ってみてこれをほとんど一人で作られているということに改めてびっくり。
佐藤雅彦さんの研究室と自宅の家具のこだわりっぷりとか
(全部家に合わせてオーダーしちゃう!)
トラックの幌で作ったバッグを自分でカットする場所を指定してオーダーメイドできるサイトの紹介とか
(これは今度自分もやってみたい)
簡単でおいしいレシピとか面白い記事がたくさん。
写真も文章も雑誌の雰囲気もおしゃれなのに気取ってなくてこういうの、大好きです。
それで今日の朝ごはんは早速アルネに載ってたレシピを見ながら作ったバゲットのフレンチトーストを食べました。
スイートな朝食もたまにはいいもんですね。
今度はバナナクレープも作ってみようかな。
とりあえず今回は3冊だけでしたがいずれ他のバックナンバーも揃えようかと思ってます。どの号もとてもかわいいので機会があればぜひ手にとってみてください。

http://www.iog.co.jp/arne.html

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2004.02.16

笑の大学

金曜の夜に久しぶりのビデオを見ました。
最近ニュースで三谷幸喜脚本の舞台「笑の大学」を映画化する
記者会見の様子をやってたんです。
「笑の大学」は三谷さんお得意の狭い密室の中だけで展開する
笑いあり涙ありの2人芝居。
時代は検閲制度があった戦前。あれを直せこれを直せと無理難題を
ふっかける検閲官とそれを受けて立つ喜劇劇団「笑の大学」の座付脚本家。
次第にふたりの間に奇妙な友情が生まれ、言われた通りに直すうちに脚本がどんどん面白くなっていく…というお話。
以前岡山でお芝居があったときに見ていて、その後NHKで放送されたものを
録画しておいたのを久しぶりに見てみました。
やっぱり同じところで笑って最後にちょっと悲しい結末で思わず泣きそうになったり。
外国人をすべて日本人に書き直せとかセリフの中で「お国のために」を3回連呼しろとかいう検閲官からの難題を脚本家がどうやってクリアするのかはぜひ映画になったときに確かめてみてください。

舞台版は検閲官が西村雅彦で脚本家が近藤芳正。
映画版は検閲官が役所広司で脚本家が稲垣吾郎だそうです。
ほんとに舞台は傑作なのでどんな映画になるのか楽しみ。

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2004.01.15

ライブの話はひとまずおいといて。

祝!京極夏彦直木賞受賞!!!!!

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2003.11.17

ゲージツの秋の旅。(土曜日朗読会編)

土日に東京へ行ってきました。
今回もやっぱりいろいろ予定を詰め込んでみました。
まずは土曜日編。

朗読会というのは大沢オフィス所属の
大沢在昌、宮部みゆき、京極夏彦の3名の作家が犯罪被害者のためのチャリティーとして昨年から始めたイベント。

昨年の様子をスカパーで拝見してこれがものすごく面白かったので
今回行ってみることにしました。
第一部は3人がそれぞれ自作を朗読。
京極さんは真っ黒な着物で「嗤う伊右衛門」の最終章を。
宮部さんは着ぐるみ(!)を着たいがために書いた着ぐるみの
出る「チヨ子」という書き下ろしの作品。(今度雑誌に掲載されるそうです)
大沢さんはモーニングを着て「自画像」というちょっと心温まる短編を。

この中での目玉はやっぱり宮部さん。
さすがに朗読の最中は頭は外していましたけど宮部さんは
小柄でかわいらしい方なので似合うんですよね。
お話の内容もすごくいい。
着ぐるみでの風船配りの単発バイトをすることになった学生が
着ぐるみの頭をかぶると周りにいるその人自身が小さい頃
大切にしていたお人形やぬいぐるみの姿になって見えてしまうという話。
店長さんは初代ガンダムの姿に見える、というくだりが笑えました。
ただそんな楽しい話だけでは終わらないのですが・・・

休憩の後の第二部は3人で一つの話を朗読。
大沢さんの「もっとも危険なパースン」というお話。
配役は
大沢さん・・・地の文、凶悪レスラー「グレートゾンビ」、ヤクザの親分
京極さん・・・女たらしの2枚目ボディーガード(主役)、レスラーのマネージャーの老婆、関西弁のチンピラ
宮部さん・・・主役の秘書、警護会社海外支部のセクシーな受付、チンピラ(!)

配役にあたっては大沢さんと京極さんがグレートゾンビを取り合い、主役を押し付けあったらしいのですが確かにグレートゾンビのほうが一言で笑いを取れておいしい役でしたね。
京極さんは噂通りの「レインボーボイス」でやたら上手い。
前回も大滝秀治を思わせる老人の声をやってたし芸達者だなあ。
そうそう、ヘアスタイルがゆるいウェーブからサラサラストレートになってて更に麗しくなってました。
金曜の深夜に大沢オフィスのサイトが更新されるはずなので
写真がアップされるのが楽しみです。

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